開業ドクターの声 VOICES OF PRACTICING DOCTORS

コミュニケーションを生む
やさしい歯科医療空間から、
ヘルスプロモーションを
実現していく。

すえのぶクローバー歯科医院

静岡市葵区瀬名1丁目14-3

https://www.suenobu-smile.com/

院長 末延 慎司 SHINJI SUENOBU

2001年徳島大学歯学部 卒業
2005年徳島大学大学院歯学博士 取得(歯科保存科)
国立南和歌山医療センター歯科口腔外科 勤務
2008年静岡市内歯科医院 勤務
2013年すえのぶクローバー歯科医院 開設
2023年医療法人エマージュ 開設
趣味ウィンドサーフィン、テニス、スキー、スノーボード

ヘルスプロモーションを掲げて健康的な生き方を支える歯科医療を提供する末廷慎司先生。学生時代にはウィンドサーフィンにはまり、ウィンドサーフィンのメッカである静岡にやってきたそうです。開業しておよそ10 年で新築した建物には、患者さんやスタッフへ心配りが詰まっていました。

情熱とこだわりを持った人たちと一緒につくりあげたい。

歯科医師会でお世話になっている先生が創造舎さんで建てられたことを知ってご紹介いただいたのがきっかけでした。実際にお会いしてみると情熱的で住宅に対する思いがあって、しっかりとしたコンセプトを持っていると感じたんです。人宿町をはじめとしたまちづくりへの取り組みにも惹かれましたし、歯科医療には職人的な一面もあるので、ひとつの専門技術を追求する姿に共感することができました。せっかく新しい建物をつくるのであれば、こういう情熱を持った人たちと一緒にできたら楽しいだろうなと思って創造舎さんに依頼することにしました。

やりたいことを全部やろうという気持ちで、2回目の建築に踏み出した。

兵庫県の出身で大学は徳島だったんでが、徳島でウィンドサーフィンにはまってしまったんです。静岡県には御前崎というウィンドサーフィンのメッカがあって、勤務医として働くことになった時に静岡に来てしまいました。勤務医として静岡市内で5年ほど働いてからこのすぐ隣の場所で開業したのですが、その時は私自身も何が必要なのかよくわからずとにかく必要最低限のものを揃えてスタートしました。でもやっぱり、4年、5 年とやっていくうちにあれもやりたい、これもやりたいというものが出てくるんです。だから2軒目になるこの建物をつくることになった時には、やりたいことを全部やろうという気持ちでした。患者さんと対話がしやすいようにゆとりのある個室を10 室つくりましたし、検査や治療以外の空間もつくってスタッフの居場所も充実させました。

すべての機能と空間が、ヘルスプロモーションにつながっている。

WHO が提唱している「ヘルスプロモーション」という考え方があって、私たちの経営理念にもなっています。健康になりたいと思って坂道を上っている状況をイメージしてみてください。「健康の坂」を上るために、人はお酒や煙草の量を減らしてみたり、歯磨きをしたり、健康を保つ努力をします。でもこれを怠ると坂を上ることができずに転げ落ちてしまうんですね。だから私たちにできることは、この坂道を緩やかにしたり背中を押してあげることなんです。痛みの少ない治療を行うことも、コミュニケーションを取りながらスタッフが笑顔で丁寧に対応することも、中に入ってみたいと思うような外観によって通院するハードルを下げることも、すべてがこのヘルスプロモーションにつながっています。この歯科医院に来てよかった、また行こうかなという循環を作り出すことができれば、健康への坂道を上り続けることができるのです。

検査や治療以外にも、地域との関わり方が生まれる歯科医院。

入りやすさは特に意識しました。高級ではなく、上品に。親しみやすさはあるけれど清潔感がある。そんな建物を目指して建物のデザインをお願いしました。中に入った時も印象に残るデザインにしたかったので、創造舎さんにご提案をいただきながら壁紙なども選んでいきました。1Fにはキッズスペースがあって、その隣には広々としてゴロンとできるようなアクティブルームという空間をつくりました。赤ちゃんの頃から歯は発達していきますから早期からの指導を行っているのですが、妊婦の方にも来ていただきたかったし、赤ちゃんを一緒に連れてきてもらえるスペースがほしかったんです。

毎日でも来たいと思える場所で働いていただけるように。

2Fにはスタッフが休憩できるカフェスペースがあって、診療のない日には研修やセミナーの会場として利用できるようなつくりになっています。実際に地域の方に向けた勉強会なども行いました。栄養士のスタッフが子どもたちと一緒にジュースをつくりながら糖分のことを教えたり、高齢者の方に向けて健康の研修を行ったり。歯の検査や治療以外でも地域の方に利用していただく空間をつくることで、ヘルスプロモーションが実践していけるのではないかと考えています。カフェスペースの奥にはスタッフが仮眠できるスペースを設けて、みんなでバーベキューなどができるように広いテラスもつくりました。せっかく働くなら、毎日でも来たいと思える場所、居心地がよい場所の方がいいですよね。患者さんにいつも笑顔で接することができるように、スタッフが働きやすい環境であることも大切だと思います。

一生通っていただきたいという思いを形にしたバリアフリー空間。

この地に開業する際に、一生通っていただけるような歯科医院にしようと思いました。だから車いすになっても通えるようにバリアフリーにもこだわりました。移動しやすいというだけでなく、患者さんが本音を話しやすい雰囲気をつくるために、コミュニケーションがとりやすい設計にもなっています。導線を分離する方法もありますが、私たちは敢えて患者さんとスタッフが同じ導線を使うことを選択しました。治療が終わって患者さんが帰る時もスタッフが声を掛けられますし、そういうコミュニケーションの積み重ねによってヘルスプロモーションの実現を目指しています。

この地域にとって健康のシンボルとなる歯科医院を目指して。

創造舎さんには、思ったことをそのまま伝えるようにしていました。私がこうしたいという思いに対して常に実現するための方法を提案していただいて、本当に無理ということがなかったんです。そういう関係だったからこそ納得いくものをつくることができました。木造の利点も教えていただき、それを活かした建物ができたと思います。
幸せを象徴するクローバーを名前に入れて、親しみやすい歯科医院を目指してやってきました。これからこの建物とともに目指していくのは、縁があって開業したこの静岡市瀬名地域で、健康のシンボルとなる歯科医院医なることです。幅広い世代の方にこの建物を利用していただき、ヘルスプロモーションを実現していきます。